先日、大阪・関西万博に行ってきました。前回の大阪万博が開催された時は生まれておらず、万博公園には行ったことがあるものの、万博を体験するのは今回が初めて。愛知万博にも行く機会がなかったため、地元大阪での開催に少しわくわくしておりました。特に、医療・ライフサイエンス業界に身を置く者として、最も注目し、強い興味を抱いていたのは「大阪ヘルスケアパビリオン」です。ニュースで見聞きすることはあっても、未来の医療技術や研究成果を間近で見られる機会はなかなか無く、楽しみにしておりました。ヘルスケアパビリオンで印象に残った未来の技術パビリオンに入ってまず印象的だったのは、iPS細胞由来の心筋シートの展示です。実際に培養された細胞シートを目にし、その技術が心疾患治療の未来を大きく変える可能性を感じました。失われた身体機能を再生するという、これまで考えられなかった治療法が現実味を帯びていることに、深い感銘を受けました。次に印象深かったのは、プロジェクションマッピング技術を応用した手術ガイドシステムです。臓器が動いたり変形したりしても、必要な情報がリアルタイムに投影されるとのことで、まさにSFの世界だと思いました。手術の安全性の向上が期待できるだけでなく、手術時間も短縮でき、患者の負担軽減にも繋がるだろうと感じました。また、心疾患、がん、感染症などの診断に期待される手のひらサイズの超小型・高性能の検査キットの展示も、今後の医療現場に革新をもたらす可能性を感じさせるものでした。場所を選ばずに迅速かつ高精度な診断が可能になることで、早期発見や感染症の拡大防止に大きく貢献することが期待されます。ヘルスケア以外の印象的な技術ヘルスケア分野以外にも、未来を感じさせる技術との出会いがありました。特に印象的だったのは、目の不自由な方の移動を補助するAIスーツケースです。AIが周囲の状況を認識し、移動をサポートする様子は、テクノロジーが人々の生活の質を向上させる素晴らしい例だと感じました。未来への期待今回の万博では、研究開発が進められている様々な未来の技術を実際に見て、体感することができ、有意義な時間でした。特にヘルスケア分野においては、iPS細胞をはじめとする再生医療、リアルタイムでの手術ナビゲーション、そして革新的な診断ツールの開発など、目覚ましい進歩を目の当たりにし、今後の医療がどのように進化していくのか、大きな期待感を抱きました。大阪・関西万博は、単なる展示会ではなく、未来の技術や可能性を肌で感じることができる貴重な機会でした。この技術がこれから私たちの社会や生活をどのように変えていくのか、非常に楽しみです。おまけ春の暖かさを通り越して暑いくらいだったので、ビールが最高に美味しかったです。